先日、中国発のマーダーミステリー作品『年輪』を体験してきました。会場は吉祥寺にあるマーダーミステリー取扱店舗。
結論から言うと、「これは“ゲーム”というより、人生を体験する物語」と感じた作品でした。中国マダミスを代表するタイトルとして名前は聞いていましたが、実際にプレイしてみて、なぜここまで評価されているのかを強く実感しました。
中国で“伝説”と言われる理由
『年輪』は、中国市場で最も売れている有料公演用マーダーミステリー作品の一つとされています。
- 中国国内3万店舗のほとんどが所持
- 2019年「最高峰脚本」と評価
- 中国でマーダーミステリー爆発的普及のきっかけ
いわば、「中国マダミス文化の象徴」のような立ち位置の作品です。日本版は、原作の魅力を残しつつローカライズされており、日本人プレイヤーでも理解しやすい構成になっています。
そもそもマーダーミステリーとは?
マーダーミステリーは会話型推理ゲームです。
基本の流れ
- 参加者:5~10名
- 各自キャラクター台本を読む
- 登場人物になりきる
- 会話しながら事件の真相を追う
- 最後に犯人を特定
最大の特徴は、一度しか遊べないという点です。同じシナリオは二度とプレイできないため、「一生に一度のミステリー体験」とも言われています。
『年輪』あらすじ(ネタバレなし)
T市から160km離れた山奥の村。かつて火災で全焼し、廃墟となった場所。水源がなく消火は困難。谷間の地形により延焼は防がれたが、多くのものが失われました。
現在、その廃村では――
風が吹くたびに「すすり泣き」のような音が聞こえると言われています。
まるで、火災で亡くなった人々の声のように。
そして今日。その“忘れ去られた場所”に人々が集まります。
登場人物(5人全員が主人公)
ユアン
柔らかな物腰だが、芯の強さを感じる女性。
チェンショー
体格が良く、話術に長けた男性。
ヤオボー
寡黙で冷たい印象の男性。
リュウ
礼儀正しく真面目な男性。
シャオラン
悲しげな雰囲気を持つ小柄な女性。
実際に体験して感じた「年輪」の凄さ
感情体験が圧倒的に強い
★★★★★
推理ゲームなのに、プレイ後に残るのは「感情」でした。登場人物全員に背景があり、誰か一人だけが主役ではありません。
心理的には「多視点ナラティブ構造」に近く、それぞれの人生が交差する感覚があります。トラウマ・記憶・関係性このテーマの扱いが非常に上手いと感じました。
文章体験としても非常に完成度が高い
★★★★★
中国マダミスの特徴ですが、文章量が多く、物語性が非常に強いです。
ただし『年輪』は、
・読みやすい
・状況が想像しやすい
・情景が浮かぶ
このバランスが非常に良かったです。
推理難易度は“良バランス”
★★★★☆
理不尽ではない。でも簡単でもない。「ちゃんと考えれば届く」この設計が絶妙でした。
初心者にもおすすめできる理由
登場人物は5人。中国大型マダミスにしては少人数なので、人間関係を把握しやすいです。
✔ 初マダミス
✔ 中国作品初挑戦
✔ ストーリー重視
この人たちには特におすすめ。
経験者が唸る理由
プレイ後に、「なるほど…そういう構造だったのか」と気づくタイプの作品です。
ミステリー好き
物語構造好き
心理描写好き
この層には刺さります。
作品情報
人数:プレイヤー5名+GM1名
プレイ時間:約4時間
(事前読込推奨:約25分)
読込なしの場合:約4.5時間
プレイ形式
・オフライン(契約店舗)
・オンライン対応あり
こんな人におすすめ
✔ 感情にくる物語が好き
✔ 推理+人間ドラマを楽しみたい
✔ 中国マダミスに興味がある
✔ “一生に一度の体験”系が好き
まとめ|これは「記憶に残るタイプ」の作品
『年輪』は、推理の面白さだけでなく、人の人生を体験する物語でした。
中国でここまで広まった理由は、プレイすれば納得できると思います。マーダーミステリーが好きな人はもちろん、「物語体験」が好きな人にも強くおすすめできる作品です。



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