― 学歴ではなく「生き方」と「土台」で決まる力 ―
大学や高校を卒業後、多くの人が社会人として働き始めます。そして職場に入ると、「この人、仕事ができるな」「この人、すごいな」と感じる人に必ず出会います。では、その“仕事ができる人”は全員が有名大学や偏差値の高い学校出身なのでしょうか。実はそんなことはありません。
もちろん学歴が役立つ場面はあります。しかし、仕事ができるかどうかと学歴は必ずしも比例しません。有名大学を卒業していても学生時代に成績優秀でも、仕事になると「少し頼りない」と感じる人もいます。一方で学歴に関係なく、周囲から信頼され、自然と仕事が集まる人もいます。
その違いを生むのは、知識量よりもむしろ「日常の経験」や「心理的な土台」であることが多いのです。
自己肯定感が低いと、新しいことに挑戦できない
例えば、今までやったことがないことに挑戦しない、過去に経験したことしか選ばない、自分の好きなことだけしかしない。このような傾向がある場合、自己肯定感が低い可能性があります。
自己肯定感とは「自分には価値がある」「自分はここにいていい」と感じられる感覚です。そして自己効力感とは「自分はやればできる」と信じられる力です。この2つは、社会に出てからの仕事力に大きく影響します。
自己肯定感が高い人は、失敗しても回復しやすく、新しいことにも挑戦しやすくなります。また、困った時に人に頼ることもできるため、結果として成長の機会を逃しにくくなります。
逆に自己肯定感が低いと、「失敗したらどうしよう」「迷惑をかけたらどうしよう」という不安が強くなり、新しい行動を起こす前に止まってしまいやすくなります。
自己肯定感や自己効力感を育てるために重要なのは、大きな成功ではなく、小さな成功体験を積み重ねることです。
例えば、
・初めての場所に行ってみる
・新しい人と短時間でも会話してみる
・小さな役割を最後までやりきる
こうした経験が「できた」という感覚を少しずつ増やしていきます。また、自分を理解する時間を作ることも重要です。自分の得意・不得意や、力を発揮しやすい環境を理解している人ほど、社会に出てから安定して力を発揮できます。
学校を出てからの人生の方が長い
現在は「人生100年時代」と言われています。仮に100歳まで生きなくても、多くの人が80歳前後までは生きます。
高校卒業後に就職した場合、約60年近く働く可能性があります。学校に通う期間が18〜20年だとすると、社会人として生きる期間はその約3倍になります。つまり人生の大半は「社会の中でどう生きるか」にかかっています。
社会では、知識だけではなく、考え続ける力や人と関わる力が求められます。前向きに課題を捉えることができる人、周囲と協力して物事を進められる人、未来を想像しながら仕事ができる人ほど、長期的に成長していきます。
人生を変えるために必要な3つのこと
人生を変えるためには、大きく3つの要素が影響します。それは「場所」「時間」「人」です。
環境が変わると、見えるものが変わり、考え方が変わります。また、時間の使い方が変わると、生活のリズムや思考の質も変わります。そして、人との出会いは価値観そのものを広げてくれます。
例えば、普段と違う場所に行く、新しい時間帯に活動する、今まで関わりがなかった人と話してみる。このような小さな変化が、長い目で見ると大きな変化につながります。
コミュニケーションが人生を変える
多くの人が「どうやって人と関係を作ればいいのか」と悩みますが、特別な技術が必要なわけではありません。
まず大切なのは、相手の話を最後まで聞くこと、否定から入らないこと、そして感謝を言葉にすることです。こうした基本的な関わり方だけでも、人間関係は大きく変わります。
コミュニケーションは才能ではなく、日々の積み重ねで育つ習慣です。
まとめ
仕事ができる人に育つために必要なのは、学歴ではなく心理的な土台です。自己肯定感や自己効力感を育て、小さな挑戦を重ね、自分を理解し、環境や人との関わりを広げていくことが重要です。
社会に出てからの人生の方が長いからこそ、「生きる力」を育てることが、長い人生を支える大きな力になります。もし今、自信がなくても大丈夫です。人はいつからでも変わることができます。小さな一歩からで十分です。



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